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MBS毎日放送

「タイガース全力応援宣言」をキャッチフレーズに、ほぼ全試合をラジオで中継するほか、主に土曜日のホームゲームや日曜日のビジターゲームをテレビ中継する。日曜昼のラジオは競馬中継を放送するため、デーゲームの中継は行わない(他局への裏送りは行う)。

近年、ほぼ全試合ラジオで中継する割には専属解説者が少なく、かつ暗黒時代のOBが中心となっていたが、2022年度シーズンに鳥谷敬、村神様の25年前から神様をやっていた八木がビッグボスに乞われて転出した23年度には、完全に関テレ向きな”超人”糸井がまさかの電撃加入。同級生・鳥谷との嚙み合わない共演に期待がかかる。

ビジターゲームを中心にニッポン放送の解説者を起用するケースが多く、コロナ禍であってもアナウンサーの出張のみで自社制作できる強みがある。少ない専属解説者をラジオCMに起用しまくる。安藤統男や一枝修平が所属していたころは解説者が豊富で、専属解説者とは別に「トラ番解説者」として遠山奬志、湯舟敏郎、伊藤敦規をスポット起用していたこともあった。

試合のない土日夜や月曜日にラジオにて野球関連の番組を組むケースが多い。中継時間外の番組でも野球の話題が多く、ラジオでのタイガース関連の情報提供量は朝日放送より多い。

番組のつくりは至って柔らかく、バラエティ色が極めて強い。90年代中頃のラジオ中継ではトーマス・オマリーによる「ダイナミックイングリッシュ」というトンデモ英会話コーナーもあり、オマリーに「六甲おろし」を歌わせたのも毎日放送の仕業である。また、日本語が全く話せないランディ・バースを一時期解説者として起用していた。元ストリークの山田スタジアムやかみじょうたけしなど、吉本・松竹系の芸人を番組に起用することも多く、企画がバラエティ寄りになるのはもちろん、解説者もタレント然としているためアナウンサーとのやり取りがいささか乱暴に聞こえる。

実況は近藤亨、井上雅雄が主戦だが、両名とも声が甲高く不必要にテンションを上げるため、耳障り。まだ未熟だが移籍組の金山泉の方が落ち着いて聞ける。シゲ森本は高校野球狂いだし。井上光央や城野昭ら名物アナが居た頃が懐かしい。

鳥谷敬

鳥谷敬
経歴 阪神-ロッテ
解説スタイル 引退後、去就が注目されていたBigTが、まさかの毎日放送入り。『鳥谷の舎弟』コト狩野が引っ張ってきたのかもしれないが、それによって『鳥谷の舎弟』コト狩野の出番が削られる。現役時代は自身がサヨナラ安打を放っても仏頂面でヒーローインタビューを受けるほどポーカーフェイスで通していたが、引退後は必要以上に喋り捲り、大阪マラソンにも挑戦。24年度からは入閣濃厚なので、この1年は稼ぎまくりたい。
エピソード トリー谷。もともと左利き。大学時代、巨人からも熱烈ラブコールを受けていたが「人工芝はヤダ」の一声で阪神入り。入団時の異名は『球界の大沢たかお』。語尾が流れるだらしない話し方を矯正される。定評があった割に微妙だったショートの守備は、よっさんが熱血指導。シモ(やなぎ)には何かと厳しくされていたが、シモの最多勝が掛かった試合でサヨナラホームランを放ち、認められる。2晩で2人。真弓新監督が『1番鳥谷』構想を打ち上げたため、沖縄の酒場で「パパ-、3番がいいよぅ」とA-岡田に泣きつく。毎年判で押したように『.280』くらい。一時は20本塁打する時期もあったが、2011年の加藤(統一)球導入で激減。赤星に食って掛かった海老蔵に返り討ち。吉川光夫(巨)に顔面破壊され、翌日からしばらくバットマンに。まだまだ衰えていない(と思っている)のに北條史也にショートを奪われ、サードで意地のゴールデングラブ獲得。球団から肩を叩かれたのをマスコミにリークし、世間の同情を買う。阪神では何もしなくても報道されるが、移籍先のロッテでは何をしても報道されないため、積極的に話し出す。現役時代晩年から髪の毛が自由になっていたが、引退した瞬間からさらに解放され、瀧廉太郎みたいな伊達眼鏡を掛けだす

糸井嘉男

糸井嘉男
経歴 北海道日本ハム-オリックス-阪神
解説スタイル 引退直後からタレント性を遺憾なく発揮し、「技術的なことより面白」を重視する関西テレビ入りが濃厚と見られていたが、蓋を開けるとまさかのMBS入り。鳥谷と二人で軽薄な解説陣の色を塗り替えられるか?北海道ではビッグボスの通訳?としてハムの動向も見守る
エピソード 両親ともスポーツ選手。近畿大から投手として自由枠で日本ハム入りするも、ストライクが入らず打者転向。新庄が見初めた説GMの高田繁が薦めた説がある。球団との入団交渉後の会見で記者から「どうでしたか?」と聞かれ「エビフライでした(食事のメニュー)」、「ノーコン」やなと言われ「(このシャツ)黒ですけど」。「右中間」を「宇宙間」と思っていた。野手転向後は走攻守に卓越した才能が開花し「5ツールプレイヤー」「メジャーに一番近い選手」と呼ばれるも、FA権取得直前にオリックスへのトレードを喰らう。150㌔のベンチプレスをこなす超人だが、ボールを潰す打法のため、年間20本塁打したことがない。FA宣言後、巨人入りが濃厚だったが、鉄人・金本の強引な誘いに屈服。阪神移籍後は毎年のように下肢トラブルに悩まされ、残り1となっていた通算300盗塁の達成に1年半を費やす。現役最終打席は、試合終了後のスピーチで頭がいっぱいになり気もそぞろ。そのスピーチで「『超人』を『鳥人』と思ってました」と言い、爆笑を誘う。

金村義明

金村義明
経歴 近鉄-中日-西武
解説スタイル テレビはフジ・関テレ系、ラジオは毎日放送と顔を使い分ける関西きってのタレント解説者。パ・リーグ残酷物語など昔の近鉄の惨状語りが好評だが、解説の方は…。良い意味でも悪い意味でも玄人然としていないため、ライトなファンには親しみやすい。
エピソード 「阪急ブレーブス子ども会」に入り、あこがれの選手は福本豊。プロになってお金を稼ぎ長池徳士の家のような豪邸を顔がソックリの母にプレゼントすることを夢見ていた。阪急球団から一場(お小遣い)も貰っていたが、近鉄が強硬指名。下位指名の同僚にイビられ、合宿所を自主退所。高校(報徳学園)の先輩・松本匡史に声を掛けるも「ぼく早稲田」と大卒風吹かれて舌打ちする。サードのレギュラーになったころ「清原が近鉄に入りませんように」と清荒神で祈る。伝説の10・19の時は有鈎骨を折っていて戦線離脱していたものの、こっそりベンチ入り。星野に誘われFA宣言するも、高木守道残留。大阪で仕事があるときは姫路で香さんとゴルフ、大阪駅前ビルでニンニク注射。愛犬アロンの写真をインスタに投稿しまくる。サンズ解雇直後に「サイン盗みの常習犯」呼ばわりして怒られる。

亀山つとむ(努)

亀山つとむ
経歴 阪神
解説スタイル 枚方リトルを世界一に導いた手腕が活かされているのか、解説内容には好感が持てる。特に、雨降った後の甲子園の外野の芝の状態にはウルサイ。何でもできる天才肌は現役時代から。オフのラジオでは登場が少ない。声がこもっている。現役時代はスターだったのに、気付けば鳥谷や糸井ら本物のスターが入ってきて、影が薄くなってきたゾ。
エピソード 高校時代はBOOWYのコピーバンドで常松る。お気に入りは「Dreamin’」。一卵性弟の忍の方が顔も体がでかいが役者の道に。テスト入団だが、阪神が獲ってなければ就職先は「餃子の王将」。高卒入団3年目から2年連続でウエスタン・リーグ首位打者。92年、1塁へのヘッドスライディングで彗星の如く登場し、新庄剛志とともにスターに。新庄の保護者。あくまで「亀新コンビ」であリ「新亀コンビ」ではない。半月板損傷。93年はダイビングキャッチを試み脱臼、95年はグレン・デービスとぶつかって骨折。その後再起を図るも、数10個目覚まし時計を置いても寝坊を繰り返し引退。睡眠時無呼吸症候群。寝坊を気にしなくなった瞬間ブクブク太りだす。マスターズリーグでは体形に似合わぬ天才的バッティングを披露。沖縄キャンプに行くたびにORIONビールのスマホケースを新調する。

藪恵壹

藪恵壹
経歴 阪神-MLBアスレチックス-同ジャイアンツ-東北楽天
解説スタイル メジャー事情も織り交ぜつつ投球技術、投手心理をわかりやすく解説するが、場当たりな発言が少々気になる。よみうりテレビにもたびたび登場。オフの番組では商店街巡りも(ラジオで)。
エピソード 球界の織田裕二。「かーんちっ、完封しよ」。和歌山県新宮から都会に出るため東京の大学(東京経済大学)に進むも、寮がすごい田舎。悲運のエース。決まって7回に崩れる。暗黒時代の投手陣を川尻哲郎、竹内昌也とともに支える。防御率2点台で7勝。川藤の背番号4を受け継ぐ。書道は師範代級の腕前。「恵一」→「恵市」→「恵壹」。パームとナックルとの間の変化球「スパナボール(もしくはパックル)」を開発。チームが18年ぶりの優勝にひた走る中、虎視眈々とメジャー移籍の準備をしていた為、戦力にならず。美声。モノマネ好き。ヤブチューブ。食べる肉はシャトーブリアンに限る。毛根にストライーーークッ!。

狩野恵輔

狩野恵輔
経歴 阪神
解説スタイル MBSイチオシ若手解説者だが、ベンチリポートとか寒空雨天の中でバックネット最前列でのフィールドキャスターなど、過酷な役回りが目立つ。他局テレビ中継でも映るため、試合より狩野が気になる。CSでは最上段の解説席でも解説する。目が細いのを隠すための黒縁セル眼鏡に現役時代も長かった後ろ髪やヒゲがさらに伸びている上、毛先が遊びまくりで、非常にチャラい。MBSの軟派な社風が影響しているのか、アナウンサーへの当たりも「ツレかな?」と思うほどくだけていて、オフのラジオで金山(サイコー)泉アナと「いずみ」「けいすけ」と呼び合う気持ち悪いコント番組(茶屋町 KEISUKE BAR)もやっていた。
エピソード ウエスタン・リーグで規定打席不足ながら首位打者獲得。城島ッケンジーに正捕手の座を奪われたのは矢野輝弘ではなく狩野。怪我明け復帰戦で大体ホームラン。豊田のフォーク、武田のカーブなど縦変化のボールに滅法強い。というか、それしか打てない。4代目代打の神様。引退試合で同じく引退する江草仁貴の渾身の1球をジャストミート。引退後は後輩選手への「俺って先輩やろ」感強め。困ったら鳥谷エピソード。居酒屋のCMで怪しげな社長風の男や若い女と杯を交わす。大関化学工業のCMでは、キャッチボールシーンで引っかけた送球をし、共演する今成亮太にニヤニヤされる。鳥谷との仲の良さアピール強めだが、今年は鳥谷と同級生の糸井が加入し、背筋が寒いぞ。